『ATELIER(アトリエ)』2月号(アトリエ社/1925年) [中村彝を知るための45冊]
中村彝(つね)の追悼特集を、2回にわたって組んだ『木星』を以前ご紹介しましたが、この美術誌『ATELIER(アトリエ)』も、1925年(大正14)の2月号で同様の追悼号を出しています。本誌では、巻頭に彝の作品を数点カラーで紹介し、恩師や友人によるの追悼文を掲載しています。すなわち、満谷国四郎「中村彝君」、鶴田吾郎「人としての中村君」、税所篤二「中村彝氏を憶ふ」の3人です。また、彝亡きあとの、当時のめずらしいアトリエの写真なども掲載されています。
ほとんどの図書館には、残念ながら収蔵されていません。古書店や古本ネット通販などでも、めったに見かけることがありません。80年前の美術誌ですので、美術館などの専門資料室やライブラリーを探したほうが、保管されている確率が高いようです。